野菜の価値「機能性(栄養価)」について考える(その1)

野菜の価値について考えるでは消費者が購入する際に求めている判断基準の一つに「機能性(栄養価)」があります。野菜と言えば健康のためというイメージもありますし、最近の健康志向の高まりに見合ったものではないでしょうか?また、美容・パフォーマンス向上を栄養素の面から気遣う栄養学的アプローチが浸透してきていることも理由のひとつでしょうか。

野菜不足の私たちこそ「量から質へ」

厚生労働省では1日の野菜摂取量の目標を350gとしていますが、実際の野菜摂取量の平均はその8割程度となっています。その理由としては、そもそも350g/日の野菜摂取量の目標を知らない人もいるでしょうが、実際にそれだけの野菜を摂取しようとする場合であっても

「毎日それだけの量の野菜を購入するには経済的な負担が大きい」
「それだけの量を食べることができない」
「そのために野菜をそれだけの量を買い置きする必要があるが、保存することができない」
「調理の手間がかかりすぎる」

など、様々な問題があります。

それでは、厚生労働省は文字通り1日に350gを食べることが必要だと言っているのでしょうか?
350gの野菜を食べた場合の各種栄養素とその栄養量についての摂取目標ということが真意であり、量よりも質にこだわるべきではないでしょうか?
今まで購入していた各種野菜について、栄養価が今より1.25倍高いものにきりかえることができれば、摂取量が現状のまま(目標値の8割)であったとしても、摂取目標栄養量を達成することができます。
量から質(栄養価)に観点を変えることで、「食べられない」、「保存できない」、「手間がかかる」などの量に関して問題となっていた点が解決されます。
「経済的な負担」についてですが、野菜の様々な効能を考え、そしてその対価が相応しいか否か考えてみる必要があるのではないでしょうか?
自身の健康を保ち向上させる、あるいは自身のパフォーマンスをあげることによるメリットには計り知れないものがありませんか?

野菜の効能キーワード

インターネットや書籍などで様々な情報があふれている中、野菜の機能性に関する観点からキーワードを見ていくと、改めて野菜には様々な効能が期待できることがわかります。
ほんの一部のキーワードだけでも以下のものがありました。

・健康(生活習慣病):高血圧の…、糖尿病予防の…
・健康(日常生活) :風邪をひかない…、夏バテには…、胃腸を休める…
・パフォーマンス向上:集中力が高まる…、世界の一流が食べる…、試合前の…
・身体づくり:スポーツ選手のための…、成長期に食べさせたい…、骨強化の…
・美容、アンチエイジング:美肌を保つ…、血管若返りの…、便秘解消のための…

栄養価情報と価格競争からの脱却

2015年から青果物でも機能性表示が認められ、「もやし」、「みかん」を皮切りに今後増加していくものと考えられます。また、実際の機能性の表示だけではなく、既存の商品比較で栄養価がX倍などの商品を見かけることがあります。
ともに、既存の所謂(いわゆる)コモディティ青果物よりも高価格設定されているものが多いです。
青果物の機能性(栄養価)は商品スペックであり、その商品スペックを正しく伝えることは本来必要なことです。なぜなら、栄養機能・生体調節機能は食の三機能であり、そこにも青果物の価値があるからです。

実際、健康・パフォーマンス向上・美容などに意識の高い消費者のwillingness to Payは「求めている栄養素の栄養価が高い(あるいは低い)こと」であり、そこでは「高くても良いもの」を求める消費行動があります。
Willingness to Payを見極めることができれば、対象消費者の満足度をあげることに主眼におく経営戦略をとることで差別化を図り、価格のディスカウント合戦からの脱却が可能となります。
参照記事:需給曲線とWillingness to Pay

食の三機能
1.栄養機能
私たちが生命を維持していく上で必要な栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミンなど)を補給する機能です。
2.嗜好機能
私たちの五感(見た目・におい・味など)に訴える機能です。
3.生体調節機能
私たちの体の様々な機能(血圧・免疫・ストレスなど)を調節する機能です。

Leave a Response