先人の知恵:「七草がゆ」の起源と効能(後編)

先人の知恵:「七草がゆ」の起源と効能(前編)では「七草がゆ」の起源について見ていきましたが、今回は効能の面からアプローチしていきたいと思います。実際に見ていくと、お正月の終わりに食べ、そして新年の活動を開始するにあたり非常に有用なものであることがわかりました。

「七草がゆ」で抗酸化効果

「七草がゆ」には私たちの身体の中の「さび」を落としてくれる抗酸化作用を持つ栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンACE(エース)の内、ビタミンA(もしくはβカロチン)とビタミンCを持つ野菜が七草の中に5個も含まれています。
βカロチンは「せり」と「すずな(かぶ)」に含まれています。
ビタミンAは「なずな」、「はこべら」、「すずしろ(大根)」の中に豊富に含まれています。
そしてビタミンCは以上の5種の野菜に含まれています。

機能性栄養素の種類と効能について
美容・老化防止のための抗酸化栄養素(前編)
美容・老化防止のための抗酸化栄養素(後編)

「七草がゆ」で消化改善・腸内環境整備

「すずな」、「すずしろ」には炭水化物や糖類の分解を助ける消化酵素のアミラーゼがふんだんに含まれており、消化不良の改善や食欲増進効果があります。
「すずしろ」に含まれる「イソチオシアネート」は胃液の分泌を促し、消化改善の一助となります。
「ほとけのざ」、「すずな」には食物繊維が含まれており、腸の調子を整えるとともに、腸内の有害物質を排出してくれます。

「おせち料理」を食べて過ごしたお正月明けに是非とも期待したい作用となっています。
腸内環境整備で免疫力アップ Manage your 2nd Brain
6大栄養素【食物繊維】

「七草がゆ」でビタミン補充

「なずな」、「せり」には細胞を作るのに必要な栄養素ビタミン B12(葉酸)が含まれています。この葉酸には造血作用もあり、「せり」、「すずしろ」に含まれる鉄分と合わさることで、より一層の効果が望めます。
更に「なずな」には骨にカルシウムを沈着させる作用を持つビタミンKがありますので、「すずしろ」に含まれるカルシウムと一緒に摂取することで骨の育成にも効果が期待できます。
6大栄養素【ビタミン】

「七草がゆ」でがん予防

「すずな」には「グルコシノレート」、「すずしろ」には「イソチオシアネート」という成分が含まれており、それらは「がん予防効果」があるのではと注目されている成分です。

 

「七草がゆ」で風邪の症状改善

1月7日(人日の節句)は本来は旧暦であるため、今で言うと2月となります。そのような寒い中、「ごぎょう」、「はこべら」には風邪の症状を改善する効果があると言われています。

以上のような主な効能を見てみると、正月明けだけでなくても食べたくなります。同時に先人達が以上のような効能を経験則によって知っていたかと思うと、いかに食べ物が私たちの身体にとって重要なものであるか、また、食材の恵みを感じながら食生活を送ることが必要かについて考えさせられます。

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