厚生労働省 国民栄養・健康調査の結果(平成29年時点)をうけて

厚生労働省が国民栄養・健康調査の結果を平成30年9月11日に発表しました。
結果からうかがえることができるのは、普段の生活において質(栄養価)に重点をおいた食材選択・摂取が必要だということです。

なお、昨年度(平成28年時点)の国民栄養・健康調査の結果についてはこちらの記事をご覧ください。:
厚生労働省 国民栄養・健康調査の結果(平成28年時点)をうけて

生活習慣病にかかわる調査結果概要

糖尿病が強く疑われる者
男性では18.1%、女性では10.5%であり、それぞれ過去10年間では特に大きな増減が見られないと報告されています。

高血圧について
血圧については、最高血圧の平均値は男性135.2mmHg、女性128.9mmHgであり、また、最高血圧が140mmHg以上の者の割合は男性は37.0%、女性は27.8%となっており、いずれも過去10年間では減少しているとのことです。
高血圧の一原因とも言われる食塩摂取量については、平均摂取量が9.9gであること、男性平均は10.8g、女性平均は9.1gであること、そしてこの10年間では血圧についての結果と平仄をあわせるがごとく減少しています。

体形について
肥満者(BMI≧25kg/m²)の割合は男性は30.7%、女性は21.9%であること、やせの者(BMI<18.5kg/m²)の割合は男性4.0%、女性10.3%であること、かつ、この10年間では大きな増減がないと報告されています。
20~50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5kg/m²)の割合は、いずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では21.7%と引き続き高水準であることが見てとれます。

20~50歳代女性の栄養素摂取量、足りてますか?

当調査では1人1日当たりの平均栄養素等摂取量も報告されています。以下は女性の年齢階級別、エネルギー・3大栄養素・抗酸化栄養素ビタミン・エース(ACE)についての結果を抜粋したものです。
20~50歳代の女性が摂取している栄養素が15~19歳あるいは60歳代が摂取している量より、えてして少ないことが見て取れます。
体形を気にするあまり、量とともに質(栄養価)も落としていませんか?
黄色でハイライトしているのは各項目毎の最小値です。

高齢者の栄養・健康状況について

今回の調査では高齢者の状況について生活面にも焦点をあてて詳しく調査されています。
65歳以上の低栄養傾向の者(BMI≦20kg/m²)の割合は、男性で12.5%、女性19.6%でること、そして80歳以上では男女ともに20%についてその傾向があることが報告されています。
また、健康な生活を送るために必要とされる筋肉量についても調査がなされ、その結果、男女ともたんぱく質摂取量が多く、肉体労働の時間が長い者ほど増加する傾向があることが述べられています。

野菜摂取量について

野菜摂取量の男女あわせた平均値は288.2gであり、男性平均値は295.4g、女性平均値が281.9gであること、いずれも過去10年間では男女とも減少しているとのことです。
国の推奨する成人の1日目標摂取量350gには引き続き遠い結果となっています。
食べることができる量に制限があるようならば、量より質(高栄養価)に重点をおいた食生活を実践することが必要です。

グラフ・データ:厚生労働省 平成 29 年 国民健康・栄養調査結果の概要 より
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf

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