見てみた野菜の価格:高騰する葉野菜の価格(前編)

:品薄「レタス」と「キャベツ」

2017年の秋の長雨・台風・気温の低下などの影響により、特に葉物野菜が年末・年始にかけて小売価格が高騰しています。
以前、見てみた野菜の価格:「だいこん」 小売価格_都市別比較で見たように東京大田市場は入荷量が全国の他市場と比較しても桁違いに大きい市場であり、また、その価格は全国でも指標とされていることから、今回は当市場のデータを基に調査してみました。
「レタス」については、東京大田市場でも2017年の10月から11月にかけて1か月あたりの入荷量が半減し、その結果2017/11月の市場価格が約4倍に跳ね上がりました。その翌月の2017/12月、2018/1月と取引量は横ばい状態が続いた結果、市場価格も高止まりしています。
「キャベツ」については、同市場の入荷量が2017年10月対比で翌11月、翌々12月には4分の3以下に、2018/1月には3分の2以下に落ち込み、その結果、それぞれの月の平均市場価格が2017/10月比で1.9倍、2.6倍、3.4倍と高騰し続けています。

レタスについて

<大田市場月間入荷量と月間平均市場価格>
2017/10月:3,888トン 95円/キロ

2017/11月:2,128トン 376円/キロ

2017/12月:2,206トン  452円/キロ

2018/1月 :2,183トン 388円/キロ

実際に過去3年間の大田市場における「レタス」の入荷量と価格を見てみると、月間入荷量が2,500トンを割ったことが過去一度もなく、2017年の年末・年始における品薄状態が近年にないものであったことがわかります。同時に、海外からの輸入数量が激増していることが見て取れます。

<海外からの輸入量>
2017/10月:347トン

2017/11月:904トン

2017/12月:3,746トン

2018/1月 :4,617トン

過去3年間において、大田市場の月間入荷量を輸入数量が上回ったのは2016/2月(大田市場入荷量:2,614トン、輸入数量:2,753トン)しかなく、また、輸入数量が3,000トンを超えたことはなかったことありませんでした。
我々の周りでも年末年始にかけてレタスが高いので、買い控えをしている人たちが少なからず見受けられました。また、輸入量の伸びがあるにもかかわらず、価格が高止まりしている状況を見ると、輸入レタスの多寡は市場価格に大きな影響を与えているわけではなさそうです。

キャベツについて

<大田市場月間入荷量と月間平均市場価格>
2017/10月:8,829トン 57円/キロ

2017/11月:6,483トン 106円/キロ

2017/12月:6,521トン 151円/キロ

2018/1月 :5,620トン 195円/キロ

<海外からの輸入量>
2017/10月:1,057トン

2017/11月:1,549トン

2017/12月:5,075トン

2018/1月 :13,606トン

過去3年間において、2016/11月(大田市場入荷量:6,236トン、輸入数量:8,888トン)に大田市場の月間入荷量を輸入数量が一度上回ったことはあり、その時も市場価格が高騰していましたが、2018/1月はそれ以来のことですが、今回は大田市場の入荷量の約2.5倍にも当たる数量が輸入されています。

キャベツはレタスの代替?

春・秋に旬を迎えるレタスに比べ1月から旬を迎えだすキャベツですので例年よりは出荷量が少ないのかもしれませんが、その大田市場入荷量についてはレタスと比べてもそれ程ひっ迫した品薄感をみてとることができません。それにもかかわらず、値段が高騰しているのは何故なのでしょうか?
もしかしたら、レタスの高騰に伴いその代替としてキャベツを買い求める消費者の消費行動がキャベツの需要を押し上げているのでしょうか?
皆さんはそのような消費j行動をとられましたか?

 

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参照データ元:
東京中央卸売市場 市場統計情報
http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/index.html
財務省 貿易統計情報
http://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm

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