見てみた野菜の価格:小売価格は市場価格の「倍」(後編)

前回はいくつかの野菜について市場価格の50%が仲卸・小売り業者に、50%が大卸・JAそして生産者の手に渡っているかを見てみました。今回、仲卸・小売り業者が受けとっている小売価格の50%のうち何%が仲卸業者へ、そして残りの何%が小売業者の手に渡っているのか調べてみました。非常に粗い見積もりとなりますが、平均的に見て約7%が仲卸業者へ、そして43%が小売業者の手に渡っているのではないかと推察されます。

仲卸業者のマージンは平均で小売価格の7%

全国の中央卸売市場の中でも取引量の多い東京中央卸売市場の仲卸の経営指標を手掛かりとして見てみたところ、2016年の仲卸青果部の売上総利益率が12.27%となっています。
売上総利益率 = (売上高 – 売上原価) ÷ 売上高 = 仲卸マージン ÷ (仲卸マージン + 市場価格)
のことですので、仲卸マージンは市場価格の約14%となり、小売価格は市場価格の倍ですので仲卸マージンは小売価格の約7%となる計算です。
それでも仲卸の経営状況は厳しく、営業損益 = (売上高) – (売上原価) – (販売管理費) が黒字の業者数の割合は60%であり、40%が赤字の状況であること、財務基準抵触業者(※)の割合も45%に上っていることが合わせてわかりました。

※:財務抵触基準-東京都条例に規定されるa)流動比率100% 未満、b)自己資本比率10%未満、c)3期連続経常損失のいずれかに該当した業者

データ参照元:東京都中央卸売市場 仲卸の経営状況
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gyosei/shijoudata/keiei/2016/

 

小売価格vs市場価格

前回に引き続きいくつかの野菜について、仲卸業者のマージンを市場価格の一律14%であるとして小売価格の内訳を見てみました。



 

見てみた野菜の価格:小売価格は市場価格の「倍」(前編)

見てみた野菜の価格:「ほうれん草」 小売価格_都市別比較

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