6大栄養素【ミネラル】

ミネラルとは、大きく分けて主要ミネラルと微量ミネラルの2つに分類されます。

主要ミネラルとは体内に多く含まれるミネラルのことで、カルシウム・カリウム・リン・硫黄・マグネシウム・ナトリウム・塩素の7種類のことをいいます。微量ミネラルとは、体内に100mg以下しか存在しないミネラルのことで、鉄・亜鉛・銅・マンガン・コバルト・モリブデン・セレン・ヨウ素・クロムの9種類のことをいいます。これらのミネラルは、それぞれ体内の分布や役割があり主なミネラルについて以下のとおりです。

1.主要ミネラル

(1) カルシウム :生体内のカルシウムのうち99%が骨に存在しておりその他、筋肉や血液内に存在しており、生体内での役割としては骨の材料、筋肉の収縮、神経の伝達などがあります。カルシウムを多く含む食品として、牛乳・乳製品・魚介類・豆類があります。

(2) カリウム  :生体内のカリウムのうち大部分は細胞内に存在しており、神経伝達、筋肉の収縮、血圧調節などの役割を果たしています。カリウムを多く含む食品として、野菜・果物・豆類があります。

(3) リン    :生体内のリンのうち90%が骨に存在しており、この他筋肉、神経、脳、肝臓などにも存在します。生体内では、骨の材料、DNAの材料、エネルギー物質(ATP)の材料となります。リンを多く含む食品として、穀類・豆類・牛乳・肉に多く含まれているが穀類のリンはフィチンという形で存在するため、吸収されにくいという特徴を持ちます。また、加工食品にもpH調整剤、雑菌の増殖防止のために使用されており過剰摂取によりカルシウムの吸収を妨げるので摂取量には注意が必要となります。

(4) マグネシウム:生体内のマグネシウムのうち60%が骨に存在します。生体内では、骨の材料、体温調節、神経の興奮と関与しています。マグネシウムを多く含む食品として、緑黄色野菜・穀類・海藻・ナッツ類があります。

(5) ナトリウム :生体内のナトリウムは骨及び細胞外液(血液・間質液)に多く存在します。生体内での作用としては浸透圧の維持、心筋・骨格筋の機能などの作用に関与しています。また、ナトリウムの摂取過剰は水の体内貯留を引き起こし、浮腫や高血圧の原因となるため生活習慣病の予防としては男性8.0g/日、女性7.0g/日の摂取が望ましいとされています。

2.微量ミネラル

(1) 鉄     :生体内の鉄のうち、70%が酸素の運搬を行う機能鉄(ヘモグロビン・ミオグロビン)、残り30%が鉄を貯蔵する貯蔵鉄(フェリチン)として存在しています。また、食品中の鉄は吸収率の良いヘム鉄と吸収率の悪い非ヘム鉄に分類され、ヘム鉄は主に動物性食品、非ヘム鉄は植物性食品に含まれています。この非ヘム鉄はビタミンCと摂取することでヘム鉄となり吸収率がよくなります。

(2) 亜鉛    :生体内の亜鉛は骨、肝臓、筋肉に存在し酵素の構成成分として重要な役割を担っています。そのため、タンパク質やホルモンの合成、DNAの複製と関わっているため細胞の分裂や増殖に重要なミネラルの一つです。亜鉛を多く含む食品には肉類、大豆、種実類があります。

執筆・編集 中村学園大学 大部 正代
http://www.nakamura-u.ac.jp/

(参考文書)
1. 新しい実践栄養学・落合敏・株式会社主婦の友インフォス情報社・2014.
2. 新・櫻井総合食品事典・櫻井芳人・日本ハイコム株式会社・2014.
3. 食品学-栄養機能から加工まで-第2版・露木英男・共立出版株式会社・2014.

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