食材の価格:青果物のサプライチェーン(その3)

前回記事:食材の価格:青果物のサプライチェーン(その2)

生産者→JA→市場→小売店で並んでいる野菜と生産者→直売所で売られている野菜とで、「値段」はどれくらい違うのでしょうか?また、農家さんが手にする金額についても調べてみました。すると、キャベツ1玉当たり小売店では156円に対して直売所では120円で売られていることが、そして農家さんが手にする金額が67円に対して102円だということがわかりました。もちろん、販売量が違うので一概には言えませんが、結構違うことがわかりました。

市場経由取引と市場外取引の比較(コスト)
1.市場経由取引コスト

市場経由取引での流通段階でのコストは実際どのようになっているのか以下見てみましょう。青果物ごとに異なりますが、ここでは青果物の平均を用います

  • 小売価格=(市場での価格)+(仲卸経費)+(小売り経費)+(小売り利益)
  • 生産者受取金額=(市場での価格)-(卸売経費)-(集出荷経費)

となっており、生産者はPrice Takerとなっています。
生産者は適切な収益を上げているのでしょうか?そもそも生産者受取金額が生産経費を上回っているのでしょうか?小売価格もしくは市場での価格は生産者の意図した価格なのでしょうか?市場経由取引では品目・産地・階級・等級・JAS認証などの情報と需給で、値付けをしていますが、それらで消費者の個別ニーズを十分に汲み取れるのでしょうか?

2.市場経由取引と直売取引の生産者利益について

生産者が価格決定権を手放してしまうが量をさばける市場経由取引と、生産者が価格設定をして販売する直売所取引では、生産者利益はどれくらい異なるのでしょうか?キャベツについての試算結果について以下のものがあります。

ところで市場経由取引価格の156円や直売所取引店頭価格の120円とは妥当な価格なのでしょうか?また、120円について生産者はどのように決定しているのでしょうか?

食材の価格:青果物のサプライチェーン(その4)

Leave a Response